¥6,600
世界でも希少なカラーコロタイプ印刷技術を有する、京都「便利堂」が制作した写真家 須田一政(1940-2019)の作品のポートフォリオセットです。1978年に新宿ニコンサロンと銀座ニコンサロンで開催された個展「無名の男女:東京1976-78」に出品された作品群から8枚をセレクトしました。
◆ポートフォリオ 森村泰昌《卓上のバルコネグロ》より、〈1984〉◆
1984年
森村泰昌氏が《肖像(ゴッホ)》(1985)でデビューする以前の1984年に、アトリエのテーブルの上で、さまざまなオブジェを構成して制作したモノクローム写真シリーズです。
このシリーズの中から5点を選出し、いまや世界的にも希少となったコロタイプによってプリントいたしました。
シリーズ・タイトルの「バルコ・ネグロ」とは、ポルトガル語で「黒い舟」という意味で、アマリア・ロドリゲスが歌って世界的に有名になった民謡、ファドの名曲です。
この曲は作家にとって当時の思い出の曲であり、作品制作の背景にはこの哀愁をふくんだ旋律が流れています。
タイトルは画像左上から、「卓上の都市・凱旋門」「水の塔-1(ブランクーシに捧げる)」、「森の塔・月星夜」、「花嫁が見つめたもの・風の揺らぎ」、「卓上の都市・スタジアム」です。
【商品情報】
森村泰昌〈無名の男女・東京1976~1978年〉
発売日:2015年
製品仕様:スリッブケース/コロタイププリント5点/254×203cm/版上サイン入り
印刷方法:コロタイプ2版3度刷
※この商品にはフレームはついておりません。コロタイプ・ポートフォリオに合うアルミ製と天然木の6切フレームを当サイトでも販売しております。飾る場所に合わせてぜひとも組み合わせてみてくださいね。
森村泰昌(もりむら やすまさ)
昭和26(1951)年~、大阪生まれ。34歳頃、自らがゴッホの自画像になるセルフポートレイトを発表。以後、現在まで「自画像的作品」をテーマに作品をつくり続け、国内外で活躍している。代表作は『女優になった私』『なにものかへのレクイエム』。
【便利堂】
1887年設立。19世紀中頃にフランスで開発された印刷技術「コロタイプ」を始めとする美術印刷を専門的に手掛け、現在では世界で唯一カラーコロタイプの技術を有しています。設立当初から京都を拠点とし、国宝や文化遺産の 保護や美術作品の制作を手掛けながら、近年は国内外のアーティストとの共同制作も積極的に行っています。
【コロタイプとは】
1855年にフランスで生まれた印刷技術。美しいガラスの板を原板に使用することから、日本では玻璃版とも呼ばれていました。網点がない連続階調が特徴のひとつで、色彩の微妙なニュアンスやラインの繊細さが原本同様に再現されます。また、インクの耐久性が極めて高く、永久保存に適しているのも特徴です。